50の酒蔵と日本酒造りに適した環境
1592年頃から近江商人が始めた羽根田酒造、参勤交代の宿場町で栄えた小屋酒造が最も古く、現在は50余りの酒蔵があります。日本酒を作る材料である 良質の米 と 豊富な天然水 がそろっています。そして、山形県工業技術センターを中心に醸造技術の研鑽につとめ、県オリジナル酒米・酵母を使うことで、山形県の日本酒は独特の旨味と香りを醸し出しています。冬は雪が積もるほど寒い山形は、その寒さゆえ雑菌の繁殖がなく、吟醸造りにもっとも適した地。常に蔵人たちは品質を追い求め、伝統に裏づけされた高い技術力によって、日本酒を実直に作り続けてきました。
世界的に高評価の山形の日本酒
日本国内だけでなく海外のソムリエが審査するなどの様々なコンクールで高い評価を得ている山形の日本酒。コンクールに参加することで蔵の技術の向上を図る目的と同時に、市販酒でのコンクールは消費者に選ばれる酒、飲んでおいしい酒を造る目的があります。
主なコンクールの受賞数はつぎの通り
醸造年度 | コンクール名 | ||
全国新酒鑑評会 金賞受賞数 |
IWC 金賞・トロフィー受賞数 |
ワイングラスでおいしい 日本酒アワード金賞以上受賞数 |
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2017年 | 15 | 9・2 | 23 |
2016年 | 17 | 6・5 | 11 |
2015年 | 15 | 7・3 | 18 |
2014年 | 17 | 5・4 | 17 |
ラベルを見分けるポイント
日本酒はつぎの8種類に分類されます。
・大吟醸酒(だいぎんじょうしゅ)
・純米大吟醸酒(じゅんまいだいぎんじょうしゅ)
・吟醸酒(ぎんじょうしゅ)
・純米吟醸酒(じゅんまいだいぎんじょうしゅ)
・特別純米酒(とくべつじゅんまいしゅ)
・純米酒(じゅんまいしゅ)
・特別本醸造酒(とくべつほんじょうぞうしゅ)
・本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)
ポイント1
「純米」とつくもの・・・原材料は米・米こうじ・水だけのもの
「純米」とつかないもの・・・原材料に米・米こうじ・水・醸造アルコールのもの
「醸造アルコール」は日本酒に加えることでお酒の香りが華やかに、味のバランスを整える、アルコール度数を調整する、品質を安定させる役割があります。
ポイント2
大吟醸、吟醸、純米などは酒造りに使用する米の磨く割合できまります。
ポイント3
味の指標
ラベルに辛口・甘口などの表示があればわかりやすいですが、日本酒度・酸度の表示があるだけの場合が多いです。日本酒度は甘口ー辛口の指標で 日本酒度が「-」ほど甘口に「+」ほど辛口 に、酸度は淡麗ー芳醇の指標で数字が 酸度が 小さいほど淡麗、大きいほど芳醇 を表します。日本酒度・酸度の組み合わせによって味わいが異なります。